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地域友好の先駆(鎌倉まつり)

地域の友を招いて開かれた鎌倉祭り(1971年7月22日、鎌倉会館で)

地域友好の一つのモデルを残そう!

その思いで、池田大作(いけだだいさく)名誉会長が率先して取り組んだ地域が、鎌倉を擁する神奈川であった。

鎌倉は、「武士の都」として栄え、さまざまな宗派が拠点を構え、今も多くの神社仏閣が集中する地域。何より、日蓮大聖人が国家権力を相手に、「立正安国」の戦いを起こされた主戦場であった。

1971年(昭和46年)7月22日。鎌倉会館(当時)で開かれた「鎌倉祭り」が、その先駆の舞台となった。

「私が会長の池田でございます」
「皆さまのご協力あっての会館です。今後とも、よろしくお願い申し上げます」

招待した近隣の人々に深々と腰を折り、頭を下げた。

参加者の一人は振り返る。
「それまで、違う宗派の人と関わるのを、何となく避ける空気がありました。
しかし、池田先生の何ともいえない温かさが伝わってきて、“こうするんだよ”と教えていただいたようでした」

特設の舞台では、琴や笛の演奏、青年部による創作舞踊などが繰り広げられていく。名誉会長は、その一つ一つにも真心の拍手を送り、友の奮闘をたたえた。

鎌倉祭りの翌23日には、三浦市の三崎会館を中心に「三崎カーニバル」が開催。同年10月3日には、神奈川研修道場で「箱根すすき祭り」が行われた。

そこでも、名誉会長は応対の先頭に立った。友の輪のなかに入り、汗まみれになって、全力の励ましを続けた。

その振る舞いを、神奈川の友は、眼に焼き付けた。

地域社会の繁栄こそ、我らの幸せ!
垣根を取り払い、地域に飛び込もう!

名誉会長の心は、今も神奈川の友に受け継がれている。